会長挨拶

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第2回日本周麻酔期看護医学会 会長
一般社団法人 日本周麻酔期看護医学会 理事長
聖路加国際大学大学院 周麻酔期看護学臨床教授
聖路加国際病院 麻酔科部長
長坂安子

第二回日本周麻酔期看護医学会へようこそ

来る2020年2月23日(日曜日)、第二回日本周麻酔期看護医学会の開催を予定いたしました。

日本で麻酔に特化した看護師への大学院教育が始まったのは2010年のことでした。当時聖路加国際病院理事長であった日野原重明先生と宮坂勝之先生が聖路加の周麻酔期看護学課程を開講したのが始まりです。周麻酔期看護医学会の推奨する2年間の大学院修士課程を通して行われる周麻酔期看護学教育は、教員の中心が麻酔科専門医・指導医であるという、世界でも独特なものであり、これは特定看護師、診療看護師他のNPなどとは際だった特徴です。

学会の前身PAN (Peri-anesthesia Nurse) Network研究会の第1回は、2015年に聖路加国際大学で開催されました。その後、研究会は聖路加国際大学大学院の在院生と卒業生、その支援者を束ねる同窓会、親睦の場となり、2015から2018年までの4回は宮坂勝之特任教授(現・名誉教授)が会長を務め、年度を追うごとに大きく成長しました。更に、2018にはより体系的な運営を目的として周麻酔期看護医学会を発足させ、2019年2月に開催した記念すべき第1回周麻酔期看護医学会大会は麻酔科に携わる看護師の教育をテーマに大盛会のうちに幕を閉じました。

さて、今回第2回のテーマは、「チームダイナミクス・周麻酔期看護師と麻酔科医師の協働」です。
第一部では、前回第1回からの念願であった共通シラバスの発表を行います。
共通シラバス策定には、各大学院からの選りすぐりの教材を提供していただき、周麻酔期看護師に必要な教育とは何かを定義し、それを教育の達成目標に因数分解して教育課程の最小要件をまとめました。
さらに全国7大学院から独自の工夫を凝らしアレンジした教育環境の紹介を予定しております。

第二部は基調シンポジウムです。周麻酔期看護師と麻酔科医師の協働模範モデルの一つである、ハーバード大学マサチューセッツ総合病院麻酔・集中治療・ペイン科のナンシー・ワイマン看護師、イヴォン・ライ麻酔科医師が本学会のために来日し、ワイマン看護師には「職種間のコラボレーション・麻酔科専属看護師による患者の安全への貢献」、ライ麻酔科医師には「チームダイナミクス」と題し講演をおこない、引き続き基調シンポジウム「患者の安全のために協働するということ」を開催いたします。随時通訳を加えながら皆様に熱いメッセージを伝えてまいります。

機械展示では麻酔に用いる最新鋭の機器を実際に触れていただき、電子ポスター展示では周麻酔期看護師、薬剤師、臨床工学技士らによる臨床研究の発表の場を設けました。

午後の部は、厚生労働省医政局看護課・習田由美子先生による特別講演「麻酔に携わる看護師の特定行為研修のその後」、パネルディスカッション「開かれる周麻酔期看護学の未来」題し、看護学教育の中心を担われておられます先生方に、看護師として周麻酔期の診療に携わることの醍醐味をお話いただきます。

ランチョンセミナーとリフレッシャーコースには今を時めく麻酔の第一任者の先生方をお迎えすることができました。呼吸、循環、体温管理、腎など、トピックを絞り 最新情報をまとめてご教示いただきます。

周麻酔期看護教育は、急性期医療の看護師の素養を身につけた者に対する、麻酔科医との協働作業のあり方、危機的状況での麻酔科医の思考、意志疎通のあり方を、看護師教育と合併した画期的な新分野です。周麻酔期看護師誕生から10年にあたる今年、盛りだくさんの充実した1日を、第2回日本周麻酔期看護医学会で存分にお楽しみください。

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